連載 コラム

ギブソン オリジナルコレクションとモダンコレクション


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わかりづらかった区分を明確に

 

現在のギブソンのエレクトリック製品は、ブランドとしては、製造方法と価格帯が異なる

「ギブソン カスタム」

「ギブソン」

に区分されている。

さらに、「ギブソン」の中では製品キャラクターの違いで、

「オリジナルコレクション」

「モダンコレクション」

の2つに分類した。

さらに、この2つに加えて

ミュージシャンモデルが中心の「アーチストコレクション」もある。コンセプトは以前からあったが、スラッシュや「バンドリ!」のようにギブソン カスタムとギブソンで同じミュージシャンのモデルをこの名称で統一するなどフレキシブルな活用が予定されている。

 

オリジナルコレクションとは?

オリジナルコレクションは、ギブソンの黄金期と表現される時代の名器を現代に蘇らせるギターたちのシリーズ名だ。

これらは、一般のユーザーが"レスポール・スタンダードはこういう仕様"と思い浮かべるような仕様を必要十分なレベルで備えている。オリジナルコレクションのレスポールは軽量化のためのウエイトリリーフ(=ボディの穴あけ加工)がなく、ボディはマホガニーの完全ソリッドボディ。ネックもギブソンの伝統的なグリップと指板のラウンドを採用している。

このように書くと「レスポールだから当たり前」と感じる人が多いと思う。その「多くの人が感じる当たり前」こそがオリジナルコレクションの一番のポイントだ。レスポールを買う時に迷った時にはオリジナルコレクションを買うのが賢い選択だ。

レスポールの場合、

Les Paul Standard ‘50s 58~59年頃をイメージしたスタンダード

▲Les Paul Standard ‘50s

▼ギタータウンで掲載したニュース記事

Les Paul Standard ‘60s 60年の薄めのネックを意識したスタンダード

▲Les Paul Standard ‘60s

▼ギタータウンで掲載したニュース記事

Les Paul Standard ‘50s P-90 56年のゴールドトップ&P-90を再現したスタンダード

▲Les Paul Standard ‘50s P-90

▼ギタータウンで掲載したコラム記事

Les Paul Special イエローとP90×2基のスペシャル

▲Les Paul Special

▼ギタータウンで掲載したニュース記事

Les Paul Junior 極めてシンプル&オーソドックスなジュニア

▲Les Paul Junior

▼ギタータウンで掲載したニュース記事

の5機種で構成されている。

 

モダンコレクションとは?

モダンコレクションは、現代の音楽シーンやミュージシャンのニーズに合わせて、仕様をアレンジしたモデルだ。ギブソンの公式ホームページではモダンコレクションのレスポールでは、9機種(2020年12月時点)が掲載されている。

■テーマを持ったスタンダードのアレンジモデルたち

中でも、おなじみのモデルと言えるのが下の3機種だ。それぞれレスポールスタンダードを基にしているが、メインとなるコンセプトがはっきりしている。

 

Les Paul Classic レスポール クラシック 軽量化されたレスポール

▲Les Paul Classic

 

Les Paul Modern レスポール モダン=現代化されたレスポール

▲Les Paul Modern

 

Les Paul Studio レスポール スタジオ=装飾が省略されたレスポール

▲Les Paul Studio

▼クラシック、モダン、スタジオは下記

ナッシュビル製ながら驚異の価格のトリビュート

2019年に新たに加わったのが、トリビュートという名前のシリーズだ。シリーズ中、最初に登場したのがLes Paul Special Tribute DC、Les Paul Junior Tribute DCで、これらはスペシャルやジュニアをモチーフにしつつも、大型のピックガードが付き、仕様も最小限の簡素なモデルだ。何よりアメリカ製でありながら低価格での展開には驚かされる。

Les Paul Tribute 簡素で軽量化したトリビュート

▲Les Paul Tribute

 

Les Paul Special Tribute DC 2ピックアップで実用性満点のダブル・カッタウエイのトリビュート

▲Les Paul Special Tribute DC

 

Les Paul Junior Tribute DC 大型ピックガードを装備、極限までシェイプアップ

▲Les Paul Junior Tribute DC

 

続いて、夏ごろに日本に入荷したのが、Les Paul Special Tribute – Humbucker とLes Paul Special Tribute – P-90だ。

どちらも全体のイメージは伝統的なレスポールスペシャルに近いが、Humbuckerはその名の通り、フルサイズのハムバッキング・ピックアップを搭載。P-90はネック材がメイプルで、グリップも伝統的なモデルとは異なる。スペシャルの発展形といえる。

Les Paul Special Tribute – Humbucker ハムバッキング搭載のスペシャル

▲Les Paul Special Tribute – Humbucker

 

Les Paul Special Tribute – P-90 薄めのネックなどアップデートしたスペシャル

▲Les Paul Special Tribute – P-90

 

アーチストコレクションとは?

アーチストコレクションは、その名の通り、ミュージシャン・モデル / シグネチャー・モデルだ。ギブソンの場合、製品の幅が広く、レジェンド・ギタリストの完全復刻モデルでは200万円近いものもあれば、若いミュージシャンを想定したモデルでは姉妹ブランドから10万円台で出されるものもある。さらに、日本で企画した日本人アーチストモデル(斉藤和義/奥田民生/生形真一など)もある。

ギタータウンでは20年5月末日のサイトオープン以降、下記の4アイテムをニュースで掲載しているのでご覧いただきたい。

 

Gibson Slash “Victoria” Les Paul Standard Goldtop

▲Gibson Slash "Victoria" Les Paul Standard Goldtop

2020年はJCカーレイCEOの思惑もあり、Slashの製品がギブソンから"同時リリース"された。不思議な書き方となっているが、これは縦割りだった以前のブランドでは、ギブソンUSAでのレスポールとギブソンアコースティックのJ-45が、別の年にそれぞれリリースされていた。これを20年の年内に再度発売している。

▼ギタータウンで掲載したニュース記事

 

Gibson Custom Goryo Yuto Les Paul Standard

▲Gibson Custom Goryo Yuto Les Paul Standard

日本での企画品。ギブソンとしてはアニメとのタイアップはもちろん初めて。カスタムと通常のギブソンの両方でリリースされギタータウンではカスタム製の実機を撮影取材。「函館の海」を再現したというブルーが映える。

▼ギタータウンで掲載したカスタムショップ製のレビュー記事

 

シルバー・サンバーストのAdam Jones 1979 Les Paul Custom

 

▲Gibson Custom Adam Jones 1979 Les Paul Custom Aged/Signed

トゥールのギタリスト、アダム・ジョーンズのシグネチャー・モデル。1979年製LPカスタムが元なので、メイプル・トップ、メイプル・ネック。さらに、電装系やカラーリングも独特。ギターとしてはハードなサウンドに特化したレ火ポールカスタム。全体デザインはギタリストとしてだけでなく、映像分野でも名高い彼のセンスを表現している。

▼ギタータウンで掲載したニュース記事

 

記事 森廣真紀(ギタータウン)


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