Guitar maintenance Guitar Doctors File

Guitar Doctors File - ESP Technical House

Feature

ESP Technical House

 

カスタムオーダーの老舗

現在は世界的ギターブランドのESPだが、当初はアーティストのカスタムオーダーに特化した楽器店としてスタートしている。その雰囲気を色濃く持っているのが ESP Technical Houseだ。場所はJR中央線の「御茶ノ水駅」にも近いが、靖国通り沿い。この場所だと東京メトロ丸の内線「淡路町駅」、千代田線「新御茶ノ水駅」、東西線「竹橋駅」、都営地下鉄「小川町駅」など利用できる路線が多くなる。また、周辺にはパーキングメーターやコインパーキングが多くある。
リペアやオーダーは、好み通りに仕上がっているかの確認などで何回か通うこともある。そのため、行きやすさや居心地の良さも重要だ。『ESP Technical House』は、技術、素材はもちろんのこと、立地や居心地にもこだわった楽器店だ。

 

Staff Interview

オーダーギターは木材やパーツよりもスタッフの経験の方が大事です。

-まず榊原店長からお伺いしますが、ESP Technical Houseの特徴について教えて下さい。

榊原店長 : 当店は駿河台のESP系列店に比べると小さいので、ギターの展示本数は多くありません。しかし、オーダーメイド用の木材を多く在庫しており、過去に製作させて頂いたオーダー件数もより多いです。よりディープな情報を持ち、オーダーメイドに対して注力しているのが特徴です。

-たしかに。完成している品のギターの在庫より、店内のギター用木材の方が多いぐらいですね。

榊原 : それもそうですが、オーダーギターは木材やパーツよりもスタッフの経験の方が大事だと思います。

-どういうことでしょうか?

榊原 : 私はこの店に赴任してから25年、松坂は35年ぐらいになります。これまで数多くのオーダーギターを作ってきました。単に“何の木”や“どのピックアップ”ではなく、“何の木と何の木を組み合わせるとこうなる”など、木材やピックアップ、パーツ、フレットなどの無数の組み合わせや仕様を経験してきました。これは書籍などのテキスト情報ではなく、経験で、です。だから、良い組み合わせもあれば、おすすめしない組み合わせもあります。

お客様のご希望あってのオーダーギターですが、「どんな音が欲しいのか」をお訊きして、「もっと良くなるようにするにはどうすれば良い」というご提案もさせていただいています。その結果が他店の二倍、三倍のオーダーギター注文数という実績に現れています。オーダーしたギターが完成した時、お客様は誰でも嬉しいはずです。しかし、中には、半年ぐらい経って「間違ったかな?」と後悔するお客様がいるかもしれない。もし、そうなってしまったらお客様だけでなく私たちにも残念なことです。そういうことがないようにすることが、当店からのご提案だと思っています。

-メンテナンスやリペアーについてはどうですか?

榊原 : ネックの調整など簡単なものであれば即日対応できます。しかし、当店では内容や状況に応じ、楽器をお預りして、オーダーギターと同様に、しっかりとやりたいと考えています。そのため、時間をいただく場合もあります。

 

お客様の好みがわかるかどうかで、お客様の満足度が違ってきます。

リペアースタッフ・プロフィール

松坂 吾(まつざか・あい)

ESP Technical House 松坂 吾

同店に35年以上も勤務し、リペアの本数は数万本にも及ぶ。メンテやリペアもオーダーと同様にじっくり向き合って、最良の結果を生み出す。

 

-松坂さんもベテランのリペアスタッフだそうですね?

松坂 : 最初は販売スタッフとして入社しましたが、1年ほどでESP Technical Houseのリペアスタッフとなりました。それから35年以上、この店で働いています。

-同じ店で35年以上、とは長いですね。

松坂 : そのため、長くお付き合いいただいているお客様も多いです。また、久しぶりにご来店いただいたお客様などでも、昔話に花が咲いたりしますよ。

-これまでリペアやメンテナンスした本数もすごそうですね。

松坂 : リペアとなると数万本になると思います。ESP以外のギターが半分以上ですし、ヴィンテージ・ギターも多数扱ってきました。ごひいきにしていただいている常連の方は年配の方も多くて、改造が好きな人も多いんです。

-あ、私もその世代です。今持っているものを、すごいモノにしたくなる(笑)。

松坂 : ピックアップやパーツの交換、グレードアップなどでも、お客様とお話をしてるとお客様の好みがわかってきます。リペアって、技術だけなら誰でもそんなに違いはないと思います。ただ、お客様の好みがわかるかどうかで、お客様の満足度は違ってきます。

居心地が良い店なので、最初は音楽や楽器の雑談をしにくるだけで良いと思うのです。いずれ調整や改造をご依頼いただいた時に、その方の好みに仕上げられるのが良い作業だと思っています。

-その辺も文字などでは表現できない要素ですね。

松坂 : 少し調整するだけで劇的に良くなることも多いです。何か調子が悪いな、と、ご自身が感じた時は、すでに調子が相当悪くなっている場合もあるんです。「普段使っているギターほど大切にしようよ」と思います。その点でも、行きやすい店、話しやすい店に行くのが良いと思います。ギターライフが一層楽しくなります。

ESP Technical House 松坂 吾

 

オーダー・ギター・ギャラリー

ESP Technical Houseでは、オーダー・ギターのディティールがわかる写真をインスタグラムに掲載している。

https://www.instagram.com/esptechnicalhouse/

その中から、選り抜きの3本を掲載する。なお、過去の製作品のため、解説も榊原店長にお願いした。インスタには掲載されていない見ドコロを併せてご覧いただきたい。

ESP ORDER HORIZON Multi Scale

ESP ORDER HORIZON Multi Scale

マルチスケールを採用したオーダーギター
25.5in~27in(ニュートラルフレット8f)

フェノウッド強化木を指板に使い、ネックの強度の向上と、デジタル機器への対策をしました。
(より黒く、自然な見た目は高級感も有ります)

ブリッジはモノレールタイプのHipshot Soloを採用、サスティーンと低音感の向上を狙い、ブラスプレートを削り出し、土台として各ブリッジマウントして1つのブリッジにしました。

《SPEC》
■BODY:
(Top)White Ash【20mm】
(Back)Swamp Ash 【30mm】
■NECK: Hard Maple,Walnut,Paduak 7P
■FINGERBOARD: , Phenowood,24f
■FRET:Jescar FW58118SS
■SCALE: 27inch (686mm)〜25 1/2(648mm)inch
■JOINT: Set-Neck
■BRIDGE:Hipshot Solo Guitar Bridge w/Brass Plate
■PICKUPS:
(Neck) Seymour Duncan Mick Thomson EMTY™ Blackouts™ AHB-3-7
(Bridge) Seymour Duncan Mick Thomson EMTY™ Blackouts™ AHB-3-7

https://www.instagram.com/p/CaHQ0iRrtxw

 

ESP Order FV

ESP Order FV

ボディトップに豪華なQuilted Maple(キルテッドメイプル)をラミネート、バック材にはこれまた希少なHondurasu Mahogany(ホンジュラス マホガニー)を使用、バック材は重量にも拘りました。

トップ材の木目を活かすため、アクリルクリアのPGを採用、Kahler Bridgeの独特なベンド感はオーナー様の拘りです。

目を引くボディのグラデーションカラーとブラスリングの中にレコンストーンを仕込んだポジションマークの色を合わせて、高級感を際立たせています。

《SPEC》
■BODY:
(Top)Quilted Maple
(Back)Honduras Mahogany
■NECK: Honduras Mahogany
■FINGERBOARD: Ebony, 22frets
■FRET:Jescar FW55090NS
■SCALE: 624mm
■JOINT: Set-Neck
■BRIDGE : Kahler Flat Mounted Tremolo
■PICKUPS:
(Neck) Seymour Duncan APH-2n
(Bridge) Seymour Duncan Custom Shop IM-1

https://www.instagram.com/p/CVhb49bLylC/

 

ESP ORDER SNAPPER

ESP ORDER SNAPPER

大変な希少材、Acacia koa(ハワイアンコア)を使用したESP SNAPPERスタイルのオーダーギター。

このタイプのオーダーだとトップ材を3~5mmでドロップトップにての仕様がメジャーですが、コアの音質を最大限出しつつ、バック材にHonduras Mahogany(ホンジュラスマホガニー)を組合せ、ミッド感が豊かで、耳障りの良い音抜け感と倍音を得られています。

ヘッドのCTシステムは拘りの旧タイプ。各PUはダンカンのCustomShop製のオーダー品。目を引く木製PGにはQuilted Mapleを採用しました。

PGタイプのギターのなので、用途に合わせて交換出来るアッセンプリーの別で用意、PGはコネクター式で配線されていますので、簡単にアッセンの交換が可能です。

《SPEC》
■BODY: Hawaiian Koa,Maple,Honduras Mahogany Laminate
■NECK: Hard Maple
■FINGERBOARD: Honduras Rosewood , 22frets
■FRET:Jescar FW47095NS
■SCALE: 648㎜
■JOINT: Bolt-On
■PICKUPS:
(Neck) Seymour Duncan Custom Shop Phat Staple
(Middle)Seymour Duncan Custom Shop Stra-Bro 90
(Bridge) Seymour Duncan Custom Shop Phat Cat

■Sub PG:
(Neck) Seymour Duncan STK-S4n
(Middle)Seymour Duncan STK-S4m
(Bridge) Seymour Duncan Custom Shop 78 Model

https://www.instagram.com/p/B2GFBLIH7Va/

ESPテクニカルハウス

ESPテクニカルハウスESPテクニカルハウス

〒101-0054
東京都千代田区神田錦町1-14-2

■営業時間 10:30-19:30
TEL 03-3233-3477
FAX 03-3233-4136
■アクセス
JR 御茶ノ水駅 徒歩15分
東京メトロ 千代田線 新御茶ノ水駅 徒歩5分
東京メトロ 丸の内線 淡路町駅 徒歩5分
東京メトロ 東西線 竹橋駅 徒歩10分
都営新宿線 小川町駅 徒歩5分


※掲載内容は2022年2月時点の情報です。

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