1980年代後半に誕生したMIRAGEの系統に連なるM-IIは、ESPの代表する機種の一つだ。現在でも多くのギタリストに愛用される人気となっている。このM-IIを基に、現代的なスペックを持ったEDWARDS E-M-II CTMが発売された。
EDWARDS E-M-II CTM
価格=198,000円(税込 / 税別180,000円)
▲Denim Blue
▲Smoky Black
ボディ材はアッシュ。トップには美しいフレイムメイプル材の突板をラミネートしている。さらに、ボディトップのエッジ部にはハードメイプルのウッドバインディングが巻かれ、美しさを増している。
ネックはハードメイプル材の3ピースで、指板にはエボニーを採用。指板のトップにはポジションマークは敢えて省くことで、スタイリッシュなルックスに仕上げている。ヘッドにもボディと同様のウッドバインディングが巻かれている。
ネック・ジョイントはボルトオン方式。ジョイント部はクイーンカットの発展形とも言える新機構CDカットを採用。これは、ブッシュタイプによるジョイント方式とカッタウェイ内側のボディの一部を一段下げる加工を同時に用いている。これにより、ハイフレット付近の厚みによって発生するストレスを限りなく軽減した滑らかな形状となっている。
ペグはGOTOHのMG-T機構を持つタイプを採用。簡単な弦交換とチューニングの精度を両立している。ピックアップは、ESPカスタムラボの最新モデルであるハイゲインのH-3を採用。ローミッドが豊かなハムバッカーであり、艶消しボビンにブラックロゴ、ブラックのポールピースを採用した精悍さを持つ。
ブリッジはESPカスタムラボのフィクスド・タイプで、サドルを囲むブリッジプレートがサドルの横ブレを防止し、弦振動をロスすることなくボディに伝える。
マスター・ボリューム、マスター・トーン、レバー・ピックアップ・セレクターのコントロールによるシンプルな構成。
ネックグリップはサテン仕上げ。触感と滑りもよく、ポジション・チェンジ時にストレスを感じさせない。また、ボディは、下地塗装を行わず、木肌の質感が残るように薄い塗膜で仕上げてある。トップコートはラッカーで独特の質感と肌触りが特徴だ。
ギタータウンのコメント
ESPの定番モデルMIRAGEの系統に連なるM-IIだ。定番だからこそ時代のニーズに応えて、発展してきた。EDWARDS E-M-II CTM はその最新モデル。
全体としてはオーソドックスだが、最新の音楽に対応する仕様にアップデートされ、特に、美的感覚や触感などにも訴える仕様が特徴だ。
機能面では、ジョイントのCDカットが大きい。というのも、80年代ならスルーネックなどでなければ実現出来なかった多層の機能的カットをボルトオンで実現。サウンドではESPカスタムショップのP.U.の搭載。美しさの面では、トップのラミネイトもさることながら、(塗装しないことを「ウッドバインディング」と称するメーカーもある中で)あえてハードメイプル材を巻く真のウッドバインディング。加えて、下地塗装を省き、木の導管を浮き立たせるラッカーのトップコートなど。美的感覚にもこだわりを見せている。
時代のニーズにマッチするオーソドックスなモデルとして仕上がっている。
《SPEC》
■BODY : (Top) Flamed Maple Veneer w/Hard Maple Binding, (Back) Ash
■NECK : Hard Maple 3P
■FINGERBOARD : Ebony, 24Frets
■RADIUS : 400R
■SCALE : 648mm
■NUT : Duracon (42mm)
■CONSTRUCTION : Bolt-on (CD cut)
■TUNER : GOTOH SG360-07R MG-T
■BRIDGE : ESP Custom Lab Fixed w/Strings-thru-body
■PICKUPS:
(Neck) ESP Custom Lab CL-P-H-3n
(Bridge) ESP Custom Lab CL-P-H-3b
■PARTS COLOR : Black
■CONTROLS : Master Volume, Master Tone, 3 WAY Lever PU Selector
【製品問い合わせURL】
https://espguitars.co.jp/product/25695/