VOXのドラムTelstar Mapleは昨年登場したTelstar 2020を木材であるメイプルで製作したドラムだ。
▲VOX Telstar Maple
VOX Telstar Mapleは今年3月に発売が予定されている。昨年のTelstar 2020は1960年代のドラムセットを現代に復活させたため、胴部分が金属製だった。Telstarがひときわ目を惹くのは、楕円形のバスドラムだ。これはギミック的ではあるが、音響面でも効果がある。というのも、楕円は"18インチ"と"12インチ × 13インチ"という、「異なる2サイズのバス・ドラムを1つに収めること」をコンセプトに編み出された形である。
ドラマーは打点の位置でバス・ドラムのトーンを決定する。その場合、正円であるよりも根拠を持った楕円の方がトーンの変化が多彩になる。しかし、製品としてのドラムは正円の方が圧倒的に作りやすい。曲げやすい金属ならともかく、仮に効果があっても、木製にしたことで高額になってしまったら、商品ニーズは低くなる。
本品の製作はドラムメーカーながらカホンなど木工技術で知られるSAKAE OSAKA HERITAGEの監修の下で開発。Telstar のコンセプトである「異なる2サイズのバス・ドラムを1つに収めること」を暖かみあるトーン、深みのある低音、クリアな中高音域などのメイプル材の特徴を活かして製作した。また、バス・ドラムにはブラック・フープなどの装飾要素も加わっている。なお、バスドラム・ヘッドはREMO USA製ホワイトコーテッド・ヘッドが使われている。このように真剣に作られた木製のバス・ドラムだ。単なるギミックだけで語るにはもったいない。
VOX Telstar Mapleは下記のセットでの販売。つまり、シンバルとスローンを追加するだけで演奏できるセット販売となる。
《セット内容》
■バス・ドラム:18インチ+12インチ × 13インチ
REMO USA製ホワイトコーテッド・ヘッド(フロント/バター)
■タム:13インチ × 7.5インチ、6/12 Lug
ホワイトコーテッド・ヘッド (トップ/ボトム)
■スネア:14インチ × 5インチ、8Lug
ホワイトコーテッド・ヘッド (トップ)、クリアヘッド (ボトム)
■フロア・タム:16インチ×15.5インチ,8/16 lug
ホワイトコーテッド・ヘッド (トップ/ボトム)
■ハイハット・スタンド:
ビンテージ・フラットベース・スタンドとオリジナル・ペダル
■スネア・スタンド :
ビンテージ・フラットベース・スタンド
■キック・ペダル :
ビンテージ・キック・ペダル
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