BOSSから技Craftのエフェクターの新機種『FZ-1W』が発表され、21年12月11日に発売される。
BOSS FZ-1W
価格=オープン
ファズはエレクトリック・ギターのエフェクターとしては、最も原始的な回路で、荒々しい上に、予期しずらい歪み量の変化やアンプなどとの組み合わせなどでギタリストを魅了している。しかし、登場から半世紀以上経たヴィンテージ品は高額な上に経年変化で動作がまちまち。また、接続するアンプがハイ・ゲインとなり、デジタルレコーディングのインターフェイスなどに最適とは言えない。大型の筐体はボード内でも取り回しが悪い。そんな中、TB-2W Tone Benderに続き、BOSSからFZ-1Wが技シリーズのファズとして登場。これはローランドの現代の技術者が、その知見やノウハウを注ぎこみ設計、パーツも厳選。日本国内の工場で製造される評価が高いシリーズの最新作だ。
FZ-1Wは、ヴィンテージ・ファズ特有のきらびやかで印象的なサウンドとスムーズなサスティーン。さらにギター・ボリュームへの高い追従性を備えている。特に、心臓部に高品質のシリコン・トランジスタを採用しており、よりハイゲインな状態でもロー・ノイズのファズ・サウンドを生み出し、常に安定した動作を生み出す。
中央部には、スライド式のミニ・スイッチを装備。このスイッチで「Vintage」と「Modern」のモードを切り替えできる。
「Vintage」モード 激しく歪むものの軽やかなサウンドまで対応
「Vintage」モードは、1960年代のファズを模範に、きらびやかで、ハイ・ゲインなファズ・サウンドを生み出す。粘りのあるサスティーンに加えて、ギターのボリューム操作への追従性を備えている。
ボリュームを絞った際には、特有のエンハンス効果を基に、鈴鳴りのクランチ感や軽やかなクリーン・サウンドまでスムーズに音色を変化させられる優れものだ。また、TONEノブの操作で高域と低域の調節ができ、サウンドのカラーも調整できる。
「Modern」モード 現代的なサウンドとブースターとしての使用も想定
「Modern」モードは、現代の音楽シーンで重用される、中低域に張りがあるブ厚いファズ・サウンド。TONEノブの操作で中低域のキャラクターを損なうことなく高域を調節できる。また、ブースターとしての使用を想定しており、ギターのヴォリュームを上げてファットなリードを、絞ることでフラットで軽やかなクランチ・サウンドにも対応する。
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