ギブソンからカスタムカラーをまとった2タイプ/全12色のレスポールが登場した。これはギブソンのLes Paul Standard 50s とLes Paul Standard 60sを基にフィギュアード・トップとプレーン・トップの2タイプの4機種。これまでカスタムカラーとして使われていた色などを採用し、シリーズしたモデルだ。カラフルな色を中心にレビューしよう。
記事目次
Les Paul Standard 50s 、Les Paul Standard 60sの基本仕様と違い
まず、Les Paul Standard 50s 、Les Paul Standard 60sともに、ギブソンの中心モデルなので、仕様はご存じの方も多いと思うが、それぞれの違いを中心に、特徴をおさらいしておこう。
■ボディ
50s、60sともに、マホガニー材をソリッドのまま使ったボディに、メイプル材のトップを組み合わせた伝統的な構造だ。トップ材には特別な杢目がないプレーン・トップのPlain TopモデルとAAグレードのフィギュアド・メイプルを使ったFigured Topモデルに区分されている。今回は様々なカラーリングとの組み合わせなので、必ずしも杢目があるFigured Topの方がすごいというわけでない。特にプレーントップはソリッドカラーが似合う色をチョイスしている。好みに合わせて選べるのがポイントだ。
■ネック
ネック材はマホガニーで、指板材はローズウッドだ。50sは、主に「59年タイプ」と称される丸みを帯びたオーソドックスなネック・グリップだ。60sは、主に「60年タイプ」と称される薄めのグリップだ。
■ヘッド
ヘッドのチューナーは50sがキーストーン・ボタン付きのヴィンテージ・デラックス・チューナーだ。60sはGroverのRotomatic"Kidney "チューナーを装備している。
■コントロールノブ
コントロール・ノブは、50sがゴールドのトップ・ハット・ノブを装備している。60sではシルバーのリフレクター付きのゴールドのトップ・ハット・ノブを装備している。
■ピックアップ
サウンド面で大きな違いとなるのはピックアップだ。50sは、“Burstbucker 1”(ネック)と“Burstbucker 2”(ブリッジ)を搭載している。これはこのモデル用に調整されており、マグネットにはアルニコ2マグネットを使っている。オーソドックスでオールマイティな王道的なレスポールのサウンドを生む。これに対して60sには“60s Burstbuckerが搭載”されている。こちらはマグネットにアルニコ5マグネットを使っており、やや高出力なのがポイントだ。ハードロック系などのゲインが高めの音楽に向いている。
今回発売された12色
今回発売されたカスタムカラー12色は下記の通りだ。
■60s Cherry (60s チェリー)
採用モデル / 50s Figured & 60s Figured
SGやES-335などの1960年代のギブソンで有名なチェリーをモチーフにしたカラー。レスポール・モデルは61年にレスポールSGとなったため、同時期にこのカラーで塗られたアーチトップのレスポールはない。が、トップのカラーはジョージ・ハリスンが使用したリフィニッシュ・ギターの雰囲気もある。バックも同色で塗装されている。
■Blueberry Burst (ブルーベリー・バースト)
採用モデル / 50s Figured & 60s Figured
近年、ESシリーズなどで人気となった比較的新しいカラー。全体はブルーを基調とするが、ボディのネック側にレッド系のカラーを使うことで、マルチな色の変化となる。バックのカラーは濃いブルーだ。
■Honey Amber (ハニー・アンバー)
採用モデル / 50s Figured & 60s Figured
スラッシュのシグネチャーに近いトップのカラーだ。バックはマホガニー・ナチュラル系のカラーとなる。
■Ocean Blue (オーシャン・ブルー)
採用モデル / 50s Figured & 60s Figured
AAグレードのフレイムが海のさざ波のように見えるブルーだ。バックはマホガニー・ナチュラル系のカラーとなる。
■Translucent Fuchsia (トランスルーセント・フクシア)
採用モデル / 50s Figured & 60s Figured
ギブソンでは珍しいポップなピンク系のカラー。非常に新鮮な印象だ。バックはマホガニー・ナチュラル系のカラーとなる。
■Translucent Oxblood (トランスルーセント・オックスブラッド)
採用モデル / 50s Figured & 60s Figured
普通のオックスブラッドはソリッドカラーで、ジェフ・ベック・モデルなどで使われていたが、こちらはトランスルーセントで、塗装越しに杢目が見える。バックはマホガニー・ナチュラル系のカラーだ。
■Cardinal Red (カーディナル・レッド)
採用モデル / 50s Plain & 60s Plain
トラディショナルなモデルでは初登場と思われるソリッドカラーのレッドだ。
■Classic White (クラシック・ホワイト)
採用モデル / 50s Plain & 60s Plain
レスポールでは珍しいエレガントなホワイト。
■Ebony (エボニー)
採用モデル / 50s Plain & 60s Plain
ギブソンでは様々な黒系のブラックがあるが、フルアコなどに使われてきたエボニー。
■Inverness Green (インヴァネス・グリーン)
採用モデル / 50s Plain & 60s Plain
Inverness Greenは自動車の色などに使われているグリーン系のカラーだ。これまではカスタムモデルなどで使われてきた。
■Pelham Blue (プルハム・ブルー)
採用モデル / 50s Plain & 60s Plain
60年代のファイアーバードなどに使われてきたギブソンにとって伝統的なブルーだ。
■Sparkling Burgundy (スパークリング・バーガンディ)
採用モデル / 50s Plain & 60s Plain
ギブソンの姉妹ブランドであるエピフォンでしばしばみられてきたメタリック系のカラーだ。
各製品のギャラリー
Gibson Les Paul Standard 50s Figured Top
参考価格=412,500円(税込)
▲Ocean Blue (オーシャン・ブルー)
▲60s Cherry (60s チェリー)
▲Blueberry Burst (ブルーベリー・バースト)
▲Translucent Fuchsia (トランスルーセント・フクシア)
▲Honey Amber (ハニー・アンバー)
▲Translucent Oxblood (トランスルーセント・オックスブラッド)
【製品問い合わせURL】
https://gibson.jp/electric/les-paul-standard-50s-figured-top
Gibson Les Paul Standard 50s Plain Top
参考価格=385,000円(税込)
▲Cardinal Red (カーディナル・レッド)
▲Ebony (エボニー)
▲Inverness Green (インヴァネス・グリーン)
▲Classic White (クラシック・ホワイト)
▲Pelham Blue (プルハム・ブルー)
▲Sparkling Burgundy (スパークリング・バーガンディ)
【製品問い合わせURL】
https://gibson.jp/electric/les-paul-standard-50s-plain-top
Gibson Les Paul Standard 60s Figured Top
参考価格=412,500円(税込)
▲Ocean Blue (オーシャン・ブルー)
▲60s Cherry (60s チェリー)
▲Blueberry Burst (ブルーベリー・バースト)
▲Translucent Fuchsia (トランスルーセント・フクシア)
▲Honey Amber (ハニー・アンバー)
▲Translucent Oxblood (トランスルーセント・オックスブラッド)
【製品問い合わせURL】
https://gibson.jp/electric/les-paul-standard-60s-figured-top
Gibson Les Paul Standard 60s Plain Top
参考価格=385,000円(税込)
▲Cardinal Red (カーディナル・レッド)
▲Ebony (エボニー)
▲Inverness Green (インヴァネス・グリーン)
▲Classic White (クラシック・ホワイト)
▲Pelham Blue (プルハム・ブルー)
▲Sparkling Burgundy (スパークリング・バーガンディ)
【製品問い合わせURL】