少量生産で品質の高いエフェクター類を発売しているOvaltoneからドライブ・ペダルTM4086+(ティ・エム・フォーティー・エイティ・シックス・プラス)が登場した。このペダルはOvaltone社内で使われている“Tone-Master CSR-3 Head”のサウンドを参考に開発されたドライブ・ペダルだ。
▲Ovaltone TM4086+ 価格=32,000円(税抜/税込35,200円)
7月に行われたYokohama Music Styleの同社ブースでも展示されていたので、記憶に新しい人も多いだろう。
▲Yokohama Music Styleでの展示
そもそも、FenderのTone-Master CSR-3 Headは、1993年にFender Custom Shopから発売された比較的近年に設計されたハイエンドのアンプ。クリーンとドライブの2チャンネル構成で、それぞれにFATスイッチを装備している。このスイッチを上げるとゲインとともに音に厚みが出る感じとなる。。サウンドはクリーンなサウンドはもとより、ドライブ・チャンネルとFATスイッチを上げた際には、マーシャル、改造マーシャル、メサ・ブギーなどと異なる荒々しいハイゲイン・サウンドが魅力とされている。このアンプはジミー・ペイジやリッチー・サンボラ、デイブ・グロールといったギタリストが愛用している
Ovaltoneでは社内の備品であるTone-Master CSR-3 HeadのシリアルNO.4086を解析し、そのサウンドをイメージしつつ、新たにペダルタイプのドライブ・エフェクターとして使いやすいようにアイデアを加えている。それがOvaltoneのTM4086+だ。
パネルは、操作性の高い大型のノブを使ったボリュームを装備。その左側がゲインとトーン。左側のフットスイッチは全体のオン/オフ・スイッチとなっている。
右側はFATスイッチをイメージしたブースター部となっており、このブースターは同社のWARM GEARをアレンジしたものだ。ブースター部は右側のフットスイッチでオン/オフする。かなり操作が簡略化され、機能的だ。
開発意図として、元となったアンプの
・「CH.Aのクリーン~上げていったナチュラルドライブ~CH.Bのクランチ程度まで」を左側のドライブエリア単体で生み出す。
・「CH.BのFATオンのクランチ~ドライブサウンド」を右側のブースターを(プリ段で)追加することで生み出す。
を狙っている。
また、背面パネルを開けて、ブースターを前段、後段のどちらでかけるかを選択可能。さらに、ブースター段のマスター・ボリュームをトリマーで設定できる。これにより、自身の好みのサウンドを得やすくなっている。
発売は8月21日からで、価格は32,000円(税抜)/35,200円(税込)となっている。
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