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中村和彦のシグネチャー・ベースESP KN-0が発売

9mm Parabellum Bulletで活躍するベーシスト中村和彦のシグネチャー・ベースESP KN-0が発売される。このベースは以前発売された彼のシグネチャー『無題』を元にしつつ、数年に亘って、彼の使用方法の変化に追随し、彼のアイデアも蓄積。ピックアップをPJ仕様にするなど全面的に再デザインされた。今回発売されるのはKN-0の特別仕様モデルで9本限定で発売。さらにその9本は本人が最終チェックをした上で出荷される。

▲中村和彦 Signature Model ESP KN-0
価格=693,000円(税込 / 税別630,000円)

まず出発点となった『無題』を簡単に解説しよう。無題は初期型APを元に、ハムバッキング・ピックアップを1つだけ搭載していた。しかし、その後、レコーディング等でPタイプのピックアップを使用することが増えてきたという。そこで、あらたに万能なモデルとして、PJ仕様の2ピックアップ・スタイルに変更された。

そのピックアップとはESPカスタムラボ製のPタイプの「CL-P-P-1」とJタイプの「CL-P-J-1b」の2つで構成されている。さらに、ピックガードは木目が見えるクリアタイプなのだが、演奏時に親指を乗せやすいように「CL-P-P-1」付近がカットされている。

EQ回路にはESP CI-R-03を内蔵している。これはベーシストが伸ばしたい高音とカットしたい高音が違う点に着目した回路だ。結果、高・低音の両域でレンジが若干広くなり、クリアな音をパワフルに、幅広くコントロールできる。PUバランサー、3つのEQコントロールとそのブーストカットとEQスルーSWなどの豊富なコントロール要素を簡潔にまとめているのも特徴だ。

ボディ材は、あえて重量のあるホワイトアッシュ材を使用。塗装は「炭 Black」という特別カラーで、ホワイトアッシュ材の杢目を引き立てている。ネック材はハードメイプルで、指板材にはローズウッドを使用。22フレット仕様となっており、無題より1フレット増えている。

ネック・ジョイントは無題を継承する特別なスタイルだ。これは、デタッチャブル方式で、6本のボルトで固定している。さらに、KN-0では上部4本のボルト部分に、ネック・セット・プレートを使い、ボディとネックの密着度、一体感を一層高めている。

チューナーにはHIPSHOT製のHB2を搭載。これは4弦を瞬時にチューニングを変化させられるBT2 Bass Xtenderを装備している。

付属品は、9mm Parabellum Bulletのロゴが入ったブラックの専用ツアーケースと直筆サイン入り認定証が付属。また、ボディの重量を更に増すための「ブラス製コントロール・キャビティ・プレート」、そしてプレートに張ることができるステッカー2枚が同梱される

久しぶりのシグネイチャーモデルの発表となりました。限られた本数ではありますが、ようやくリリースできることを嬉しく思います。幅広く対応できる1本で、様々なジャンルのプレイヤーに受け入れていただければ幸いです。

━━ 中村和彦

《SPEC》

■BODY : White Ash
■NECK : Hard Maple
■FINGERBOARD : Rosewood, 22frets
■INLAY : MOP Dot
■SCALE : 864mm
■NUT : Brass(38mm)
■NECK JOINT : Bolt-on(6-Bolts / Square Plate & 2 Neck Ferrules)
■TUNER : HIPSHOT HB2 & BT2 Bass Xtender
■BRIDGE : HIPSHOT STYLE “A” BRASS
■PICKUP : (Neck) ESP Custom Lab CL-P-P-1, (Bridge) ESP Custom Lab CL-P-J-1b
■CONTROLS :Master Volume, PU Balancer, EQ Thru Switch, 3BAND EQ (ESP CI-R-03)
■COLOR : 炭 Black
■with Hard Case, Cerificate, Brass control Cavity Plate, Sticker

 

ギタータウンのコメント

ベーシストの中に一定数居る「重さ重視主義」。ベーシストなら、重さに耐えられれば、リッチな音色が出るのは間違いないことを実感できるだろう。しかし、楽器のトレンドとしてはマイノリティになってしまう。ただこのモデルのようなパーソナル・モデルでは、四の五の言うものではないし、ましてやネック・ジョイントの構造も木部の鳴りを120%出すほどの徹底ぶりだ。(オーソドックスなPJスタイルに加えて、幅広いサウンドが期待できるコントロールは使いやすいはずだ。)これほどの潔さには喝采したい。今回の9本はプレミアム・モデルといえるだろうが、今後、一定数は必ず居る、重さ重視のベーシストのためにラインナップの拡大を望むところだ。


【製品問い合わせURL】
https://espguitars.co.jp/artists/1685/

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