ヤマハから2021年1月下旬に『PACIFICA 612VIIX』『PACIFICA 612VIIFMX』が発売される。
パシフィカは90年代はじめにアメリカのYGD(Yamaha Guitar Development)で開発されたエレクトリック・ギター。筆者はその開発の舞台裏を取材した経験がある。YGDではギター開発の当時の第一人者3名が、アメリカのミュージシャンの意見を元に、最新のコンピューターによる解析。パシフィカ、ウェディントン、アチチュードとしてリリースされた。それらはトラディショナルに範を取りながら、ほぼ全ての部分の基本設計を合理的に独自解釈。以後、素材、搭載パーツ、演奏性などを着実に変化させつつ、ヤマハを代表するギターのパシフィカ、ベースのアチチュードとして進化を続けている。
本機はPACIFICA612VIIFMを基に
・ボディ・カラーを一新
・ネックとボディの仕上げを変更
・ピックアップをSeymour Duncanの「SSL-1」(ネック側)「SSL-1 RwRp」(センター)、「Custom5」(ブリッジ側)に搭載
したモデルだ。
PACIFICA 612VIIX
価格=76,000 円(税別)
PACIFICA 612VIIFMX
価格=76,000 円(税別)
ボディはダブルカッタウエイ、今回のモデルはアルダー材。FMXはトップにフレイム・メイプルを貼っている。ネックはメイプル、指板はローズウッドだ。
PUは前述の通り、コントロールは1V1Tのシンプルな操作だが、SSHのPU配列と5ウエイスイッチ、コイルタップにより、多彩なサウンドが得られる。
ブリッジはWilkinson社製のVS-50搭載。2点支持のスムーズなトレモロ動作と安定したチューニングを提供する。
ギタータウンのコメント
パシフィカは登場から30年経過した。その間、高額なモデルなどもあったが、現在では10万円未満のモデルを中心に展開してる。ヤマハのギターは、優れた基本設計と日本の会社が得意とする品質管理により、音が良く、弾きやすい。コスパが良いのが特徴だ。そのため、初心者でも安心して使える上に、今回の600シリーズなどではサウンドも期待できる。音楽教室などで幅広く使われていることからもよくわかる。もし、ギターの購入に迷ったら、600シリーズの中から、好きな色を選んでコレ!と選んでおけば間違いない選択だろう。
本品は本日からのオンライン版『2020楽器フェア』のタイミングで発表されたが、発売は2021年1月発売予定だ。
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