Ibanez SRMS5-WK 日本製マルチ･スケール5弦SRフラッグシップ･モデル

アイバニーズからSRMS5-WKが登場した。このベースは、アイバニーズのベース製作の最先端を走るフラッグシップモデルだ。

▲Ibanez SRMS5-WK
価格=360,000円(税別 / ハードシェル･ケース付)

SRMS5-WKはマルチ・スケールの5弦ベース。5弦側のスケールは35.5インチ、1弦側が34インチだ。低音弦側はヘビーなサウンドとほど良いテンション感。高音弦側は演奏性を重視している。さらに、ネックのグリップも、全ての奏者が弾きやすいことを目標にシェイピングしている。

スケールの全長はロング・スケールのため、通常のボディシェイプでは弾きづらさが生まれやすい。その解消策として、SRのボディシェイプを専用シェイプとしてアレンジした。Low-B弦のブリッジ位置を調整し、ボトム部の厚さを増し、さらに、ボディ・バランスを考慮しホーン下のくびれの厚さも増した。3次元アーチド"SR"ボディ･シェイプである。

ボディ材にはアッシュ材を使用。塗装は木材の導管を埋めない塗装のWeathered Blackでフィニッシュしている。これにより、木の質感を感じつつ、楽器としての鳴りも体感しやすい。

マルチ・スケールはこだわりが多いベーシストが使用する。そのため、弦間ピッチ･アジャスト機構搭載のMR5S(モノレール)ブリッジを採用している。このブリッジは、各弦が独立したブリッジ。さらにサドルが左右方向に±1.5mm可動できる構造となっている。弦間ピッチを一定幅自在に設定できる。

ピックアップにはNordstrand製”Big Split Custom”ピックアップを搭載した。モデル名の「カスタム」こそ重要なポイントだ。というのも、マルチ・スケールでは、ピックアップが弦に対して、斜めにセットされる。そういった特殊な条件なので、弦振動をより効率よく拾いやすくしたい。そのため、今回はマグネット位置を市販モデルのBig Splitと異なる配置。具体的には逆（正面から右側のマグネットを下、左側を上）に配置したUSA Nordstrand製カスタム･ピックアップなのだ。もちろん、Big Singleピックアップを基にしているので、ハムキャンセルによるノイズ低減効果と、やや丸みを帯びたトーンが特長となっている。

そのピックアップに加えて、コントロールは「ボリューム」、「バランサー」の他、「トレブル(ブースト/カット)」、「ミドル(ブースト/カット)」、「ベース(ブースト/カット)」でコントロール。さらに、「ミッド帯周波数切り替えスイッチ」これはミッドの要といえる周波数を250Hz、450Hz、700Hzに切り替え可能。「EQバイパス・スイッチ」「パッシブ・トーン・コントロール」(オン/オフ:トレブル・ノブを使用)とアクティブ/パッシブ問わず、考え得る幅広いトーンを生み出し、合理的にコントロールできる。

もちろん、日本製なので細部まで作りこまれ、良好なサウンドとストレスない演奏性も特徴だ。

【製品問い合わせ先】
星野楽器販売(株)
https://www.ibanez.com/jp/

アイバニーズのニュース一覧はこちら