西荻窪のギターズマーケットに1965年製ストラトキャスターが入荷した。このギターはボディサイドに２か所キズが入っているものの、それ以外の部分では極上のコンディションをキープしている。
▲FENDER Stratocaster 1965年 (Vintage)
スモールヘッドの最終年 トランジション・ロゴ
フェンダーの1960年代初期の製品は65年のCBSへの会社の売却へとつながる時期で、短期間に様々な部分の仕様が変更される。今回紹介する1965年製のストラトキャスターというとスモールヘッドの最終年のモデルにあたる。
65年はヘッドのサイズはスモールヘッドで、Fenderのロゴマークはトランジション・ロゴ。その下には4つのパテントナンバーが記載されている。チューナーはクルーソンのダブルライン。
指板はハカランダとインディアン・ローズウッドが混在する時期でこのギターはハカランダ指板だ。この時期の特徴として薄い材をベンドしたラウンド指板になっている。フレットは1962年製。ナットは交換されている。
鮮やかな３トーン・サンバーストと特別なピックガード
このギターのボディは鮮やかな赤が特徴の3トーン・サンバーストで、50年以上経過しているにも関わらず、良好なコンディションをキープしているのがわかる。
ピックガードはレアなものが使われている。一般に65年製はホワイトガードが特徴だが、前年までのグリーンガードの上に薄い塩ビ板を重ねた4プライのピックガードとなっている。ネックポケット側のピックガードの拡大写真(写真左下)を見るとその様子を知ることができる。
このギターは、65年製の中でも「Lシリアル」と呼ばれる65年前期のモデルで大変人気が高いギターだ。今どき、これほどのコンディションをキープしたギターが市場に並ぶのは珍しい。
Fender Stratocaster 1965 (Vintage)
取材協力店 : Guitars Market
http://www.wood-corp.com/gm/index.html
価格=2,068,000円(税込)
取材協力店
西荻窪のヴィンテージ・ギター専門店
“Guitars Market”
1984年創業のヴィンテージ・ギター専門店。いわゆる中央線沿線のギターショップ専門店を代表する楽器店だ。店主の寺田一仁はギタリストとしても知られ、日本のレジェンド・ミュージシャンと幅広い交流がある。その人脈とスキルにより、海外からの入荷品に限らず、長い付き合いがあるコレクターやミュージシャンからの放出品などがあるのも特徴だ。レアなヴィンテージ・ギターだけでなく、実戦で使えるアンプやエフェクターなども入荷するのが特徴。調整などにも定評があり、レジェンドたちの機材をフォローしているのがギターズマーケットである場合も多い。なお、西荻の大人向けのライブハウスTerraは同店の系列店舗だ。
■住所 〒167-0053 東京都杉並区西荻南4-27-9 土屋コーポ1F
■アクセス JR中央線 西荻窪駅より徒歩8分 雨の日も高架下を通って、傘をささずにラクラクご来店
駐車場：近くにコインパーキングあり
■TEL / FAX TEL：03-3334-5566 / FAX：03-3334-5567
■営業時間 / 定休日 12：00～20：00 / 毎週水・木曜日