高品質なペダル・エフェクターを続々販売しているJ. Rockett Audio Designsから、「Clockwork Echo 」(クロックワーク・エコー)が登場した。
▲J. Rockett Audio Designs
Clockwork Echo 価格=オープンプライス
Clockwork Echoは、エレクトロ・ハーモニックス社のアナログ・エコー「デラックス・メモリーマン」の設計を手掛けたハワード・デイビス氏とJ. Rockett Audio Designsが共同で設計したアナログ・エコーだ。
サウンドの中心となるディレイ(エコー)部分には高品位なBBDチップを使用したアナログ回路を採用。タップ・テンポ部分のみデジタルで制御する方式だ。
ユニークな機能として、レベル・コントロールの設定を上げた場合、エフェクトのオン/オフに関わらずレベル設定時のブーストが掛かる“オールウェイズ・オン”ブースト機能がある。これは、かつての名機と呼ばれたエコーには、かすかなブースト効果を得るために使われた機種があり、それらと同様の用途があるのは、エコーのあるべき形を知る人が開発しているのを思い起こさせる機能だ。
本機は、単なるエコーだけでなく、モジュレーションを加え、さらにステレオ出力にする、という拡張機能がある。これは文字通り、幅の広いサウンドを実現かる機能だ。
パネル上には、歯車をテーマとした「時計仕掛け」(クロックワーク)をイメージしたアートワークがプリントされている。
以下の写真はコントロール部分の説明用に、ブロックごとに基本機能を赤、ディレイを青、モジュレーションをオレンジ、スイッチ類を緑に加筆している。
※上の写真は説明用に着色しています。ご了承ください。
原音とエフェクト音との「ミックス」、ヴォリューム(ゲイン)調整の「レベル」という最も頻繁に使うノブは、大きなノブで左右に配置されている。
ディレイ部分は中央上段で、ディレイ(エコー)エフェクトの「タイム」と「リピート」を配置。
中央下段にモジュレーションの「スピード」と「デプス」を配置している。
3つ並んだフットスイッチは、左から「エフェクトのオン/オフ」、「モジュレーションのオン/オフ」、「タップ・テンポ」だ。
タイムのエクスプレッション端子は右側面。その他の入出力端子は背面に集約されている。
特に、トゥルー・ステレオ・アウトプットとなっており、アウトプット端子が2つ(L・Rチャンネル)装備されている。ディレイ/エコーはもとより、モジュレーションを使ったコーラス・サウンドの際にも大変有益だ。さらにエクスプレッション・ペダル端子を2つ備え、エクスプレッション・ペダル(別売)を接続することで「タイム」と「リピート」をそれぞれ制御可能。電源は9Vのパワー・サプライ(別売)のみとなっています。入出力端子が背面にあることで、エフェクター・ボード内での配置もしやすいだろう。
アナログを連想させるメカニカルな歯車をテーマとし、モダンな時計仕掛け(クロックワーク)をイメージしたアートワークがトップにプリントされています。
想定売価は63,800円(税込)前後となっている。ペダルタイプのエフェクターとしては、価格もゴージャスだが、ほぼオンリーワンのエコーと言える高品位/高機能アナログ・エコーとして注目される。
《SPEC》
■モデル名: Clockwork Echo (クロックワーク・エコー)
■コントロール: Mix, Time, Speed, Repeats, Depth,
Level
■スイッチ: エフェクトOn/Off、モジュレーション、タップ・テンポ
■入出力端子: Input, Output(R), Output(L), EXP
(Repeats) Input, EXP(Time) Input,DC In
※DC In適応プラグ・サイズ: 内径2.1mm / 外径5.5mm
■電源: 9VDC (別売パワー・サプライ)
■消費電流: 168mA
■サイズ(最大外形寸法): 122(L)×132(W)×56(H)mm
■重量: 約888g。
※別売パワー・サプライの極性は必ずセンター・マイナスを使用して下さい。推奨パワー・サプライはMusicWorksのDC0913Bとなります。
【製品URL】
https://www.kandashokai.co.jp/flos/j_rockett_audio_designs/vintage_series/clockwork_echo.html