PRSから2024年の新製品として、SEから3モデルと新カラーが発表された。今回は支給資料を基に速報形式でレビューしよう。
SE CE 24
大きなトピックとしては、今回、SEシリーズにCEモデルが加わったことだろう。CEはシリーズは1988年に誕生したモデルで、他のモデルとの違いは、メイプル・ネックとボルトオン・ジョイントを特徴としている。PRSではカスタムシリーズやサンタナシリーズなどに注目が集まりがちだが、木材やジョイント方法によるキャラクターや意欲的な配線などによるサウンドの違いが特徴だ。
PRS SE CE 24はCustom 24同様メイプル・トップ、マホガニー・バック、ローズウッド指板、メイプルネックを採用したボルト・オン・ネックのモデルだ。ジョイント部分の写真からは新たにジョイントの形状を作り出したことがわかる。
低音域から高音域までクリアなサウンドを生み出す85/15 “S”ピックアップを搭載。コイル・タップによる幅広いサウンド・メイキングが大きな特徴でもある。 CEはクラシックなサウンドに、PRSの特徴を継承しながらも、よりブライトなサウンドを得意とする。
なお、カラー展開は4色(ブラック・チェリー、ブラッド・オレンジ、ターコイズ、ヴィンテージ・サンバースト)となっている。
▲ブラッド・オレンジ
▲ターコイズ
▲ブラック・チェリー
▲ヴィンテージ・サンバースト
SE Swamp Ash Special
PRS SE Swamp Ash Specialは、その名の通りスワンプ・アッシュ・ボディのSEだ。22フレット仕様、メイプル・ネック、メイプル指板を採用したモデルです。 ピックアップは85/15 “S”を2基に加え、ミドル・ポジションにAS-01(A=アルニコ、S=スティール) ピックアップを搭載している。これはシングル・コイルよりも力強くクリアなサウンドが特徴だ。プッシュ/プル・トーン・ノブ、3-wayトグル・スイッチにより、一般的な3ピックアップ搭載モデルとは異なる6つのサウンドを生み出す。
なお、カラー展開は3色(チャコール、イリ・ブルー、ヴィンテージ・サンバースト)だ。
▲イリ・ブルー
▲チャコール
▲ヴィンテージ・サンバースト
SE Custom 24 Quilt
PRS SE Custom 24 Quiltは、COREグレードのキルト合板をボディ・トップとヘッド・ストックに施しており、指板にはエボニー材を採用している。それに加え、バード・インレイを施している。SE Custom 24のルックスを、さらにグレードアップしたモデルだ。
なお、カラー展開は3色(ブラック・ゴールド・バースト、ターコイズ、ヴァイオレット)となる。
▲ヴァイオレット
▲ブラック・ゴールド・バースト
▲ターコイズ
ギタータウンのコメント
PRSのギターは、その外見の特徴でカスタムが注目されがちだ。そのため、CEはどうしてもカスタムの影に隠れがちな存在だ。しかし、根本的に木材とジョイント方法が異なるため、サウンドが異なる。これは一般的によりブライトな傾向がでやすい。また、意欲的なエレクトロニクスを採用したバージョンもラインナップされる。これは、もし、店頭で試奏して比較する機会があれば、お試しいただきたいポイントだ。似た外観ながら、音の立ち上がりなどが異なるため、ハマる人にはジャストフィットする。
また、Coreモデルの場合、その価格帯からカスタムとCEの2本持ちが難しい人も多いだろう。すでにカスタム系をお持ちのギタリストならCEをSEで持つという選択肢ができたのも大きい。記事を書いている時点では発売日はアナウンスされていないが、とても楽しみなシリーズだ。
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