Epiphoneから1958 Korina Flying Vと1958 Korina Explorerが発売

エピフォンから1958 Korina Flying Vと1958 Korina Explorerが発売された。これまでにも数回、復刻されており、それらは1958年にギブソンから発売されたFlying V、Explorerの基本仕様を踏襲し、エピフォンの規格で製作された。しかし、今回はギブソンのカスタムショップとエピフォンのコラボレーションという立ち位置での発売である。
そのため、今回は
・ボディにコリーナ材を単板で使用
・USA製のエレクトロニクスを採用
という、これまでにないプレミアム性がある。資料からとなるが、簡単に製品をレビューしよう。

58年スタイルを踏襲 1958 Korina Flying V

▲Epiphone 1958 Korina Flying V
参考価格=161,700円(税込)

フライングVは、歴史的に58年、60年代末期、70年代以降と仕様が異なる。今回は58年タイプのFlying Vだ。58年モデルはボディにコリーナ材(別名:リンバウッドなど)を使い、ボディのジョイント部の仕様、ピックガードの形状、ゴールド・パーツの採用など、様々な面で後年のタイプとは異なる。特に、コリーナ材はマホガニー材に比べて、サウンドもややブライトな音質、わずかに軽量などの特徴がある。さらに、希少な材で、加工が困難でもある。

そのため、ギブソンでの復刻はほとんどなく、エピフォンは限定的ながら数回の量産をしてきた。が、エピフォンは、ギブソンと価格帯の違いと規格の違いがあり、仕様ではやや不満も出がちだ。しかし、現実にはエピフォン版は高い評価を得ており、中古市場では即売やプレミアム価格が当たり前の人気となっている。

今回の復刻では、ギブソンのカスタムショップとのコラボレーションとして、コリーナ材を単板で使用し、USA製ハードウェアを搭載している。単板の使用は、楽器の本質的な性能を表す要素なのは言うまでもない。加えて、USA製ハードウェアというのは、まず、Gibson Burstbucker 2とBurstbucker 3の搭載というのが大きい。これらは多くのギブソンに搭載されているPAF系P.U.の中核モデルであり、以前の購入者の中には、これらに換装した人も多く見受けられ、ベストマッチするであろうピックアップが最初から搭載されている。さらに、CTSポットとマロリー・コンデンサー、Switchcraft製の3ウェイ・ピックアップ・セレクター・スイッチも採用されている。他にゴールドパーツを積極的に採用している。

規格面でのギブソンとエピフォンの垣根が取り払われており、エピフォンの価格帯ながら最良のギターに仕上がっているといえそうだ。

今回はピックガードがホワイトのみとなっている。また、付属のハードケースも専用ケースとなっている。

【製品問い合わせURL】
https://www.epiphone.com/ja-JP/Electric-Guitar/1958-Korina-Flying-V-(White-Pickguard)/Aged-Natural

ネックプロファイルも専用　1958 Korina Explorer

▲Epiphone 1958 Korina Explorer
参考価格=161,700円(税込)

1958 Korina Explorerは、基本的な仕様は1958 Korina Flying Vと同様だ。

1958年当時、エクスプローラーはフライングVよりも生産数が少なく、現存するものも多くがミュージアムに入るような希少なモデルだ。今回の復刻では、コリーナ・ボディとコリーナ・ネックの他、ボディとネックのジョイントはロング・ネックテノン、さらに、1958エクスプローラー・ネックプロファイルという部分も再現している。

《製品問い合わせURL》
https://www.epiphone.com/ja-JP/Electric-Guitar/1958-Korina-Explorer-(White-Pickguard)/Aged-Natural