近年、大出力のパワーアンプを搭載したペダルが、いくつかのメーカーから登場し注目を集めている。従来はギタリストはエフェクター・ボードを足元に置くが、アンプはギタリストの後方にあり、アンプ本体まで移動して、ノブをコントロール。配線もアンプのエフェクト・ループから足元までループさせるなどが当たり前だった。もし、ギタリストの足元で、エフェクター、プリアンプ、パワーアンプを置き、そこからスピーカーに配線すれば、ギタリストは動く必要がなくなる。Blackstar/ Dept. 10 AMPED 2は、そのようにギタリストがパフォーマンスに集中できる環境を提供する100ワット出力のペダル型アンプだ。さらに、アンプの真空管スタイルを選択でき、室内利用でのパワー・リダクションやUSBによるレコーディングなどの多機能性も兼ね備えている。1月28日発売
▲Blackstar/ Dept. 10 AMPED 2
メーカー希望小売価格:110,000 円(税込)
基本となるアンプ機能
アンプとしては、出力100Wのペダル・アンプとなる。「EL34」、「6L6」、「EL84」という 3 種類の異なるパワー管のレスポンスを提供する“レスポンス・コントロール”を搭載している。それぞれの設定は、パワーアンプのレスポンス、ダイナミクス、サグ感、ブレークアップの特性を再現している。Blackstarの製品らしく、ボイシングは「USA」、「UK」、「Classic」から選択できる。アンプ部のコントロールは、ゲイン、マスターとベース、ミドル、トレブルのノブを装備している。出力は「100W」「20W」「1W」から選択する。それぞれホール、クラブ、ルームなどシチュエーションに応じてパワー・リダクションできる。
エフェクター機能
アンプだけでなく、必須となるエフェクター類を統合している。
“ドライブ・セクション”は「Boost」、「Drive」、「Fuzz」の3種類からチョイスできる。
“モジュレーション・セクション”では、「コーラス/フランジャー」「トレモロ」「フェイザー」を網羅。
“ディレイ・セクション”、“リバーブ・セクション”も搭載している。
インターフェイス機能
カテゴライズすればペダル・アンプだが、レコーディングなどに対応できるインターフェイス機能が付加されている。これは低レイテンシーの USB オーディオを搭載しているので、本機から直接ミキサーなどに接続できる。もちろん、ライブ時には TRS ステレオ・ライン・アウトとXLRモノラルD.I.を使用するなど、プロフェッショナルな現場にも対応するインターフェイスである。
その他の機能
エフェクト・ループ、2系統の9V DC出力、MIDI も装備。これまで使ってきたペダル・ボードや自身の機材に簡単に組み込むことができ、他機器へのバワー供給、MIDI機器との
連携にも効果を発揮する。
また、先進的アンプ・メーカーの製品らしく、自動的にスピーカー・インピーダンスをマッチングできる。これにより8Ω または 16Ωのキャビネットで、最大のパワーと最適なトーンが得られる。
《Spec》
■Power : 100W
■Effects : Drive, Mod, Delay, Reverb
■Channel : Voices USA, UK, Classic
■EQ : Bass, Middle, Treble
■Power Reduction : 100W, 20W, 1W
■Response : 6L6, EL34, EL84
■Drive :装備
■Modulation :装備
■Delay :装備
■Reverb :装備
■Modulation Freeze effect :装備
■Delay Freeze effect :装備
■Reverb Freeze effect :装備
■Cab Rig DSP :装備
■USB Audio :装備
■XLR Cab Rig Output :装備
■Effects Loop :装備 (series or parallel selectable in Architect)
■MIDI Control :可能
■Speaker Outputs :8 Ohm, 16 Ohm
■9V DC Output :2 (maximum combined current 500mA)
■Voltage : 100V to 240V ~ 50/60Hz
■Dimensions (mm) : W 288mm x D 149mm x H 80mm
■Weight (Kg) : 1.98
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