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PRSからHORSEMEAT、MARY CRIES、WIND THROUGH THE TREESの3種のペダルエフェクター登場

ギターのブランドとして知られているPaul Reed Smithから、初のペダルエフェクターが3種類発表された。今回発表されたのは

HORSEMEAT / TRANSPARENT OVERDRIVE
MARY CRIES / OPTICAL COMPRESSOR
WIND THROUGH THE TREES / DUAL ANALOG FLANGER

だ。これらはポール・リード・スミス氏自身が理想とするサウンドを求め、Paul Reed Smith社で開発した。そのため、ポール氏自身がギタープレイヤーとして欲するサウンドや機能を盛り込んでおり、ヘッドルームが豊かで高品質なオーバードライブ、シンプルなコンプレッサー、同じ機能を2つ搭載したフランジャーと個々のサウンドの方向性は異なる。しかし、PRSのギター/アンプと同様に質感や機能を重視している点で、このペダルたちも共通していると評価できる。それでは簡単ながら3つのエフェクターをレビューしよう。

なお、3台とも、
・トゥルーバイパス仕様。
・スルー・ホール・ソルダリング工法採用。
・デザイン/アッセンブリは米国内。
・日本での出荷開始は2022年10月より順次出荷予定
となっている。

HORSEMEAT / TRANSPARENT OVERDRIVE

▲HORSEMEAT  価格=45,000円(税別)

HORSEMEATはゲルマニウム・ダイオードを使ったオーバードライブだ。ゲインを絞ってクリーン・ブースターのような使い方から、ゲインとレベルの両方を上げたディストーション的な歪みまで、幅広いオーバードライブ効果が得られる。ポール氏が「Horsemeatは、良質なアンプのような音がするんだよ。」と語っているように、クリーン時のスムーズさ、ゲインアップ時のリッチさは、もう一台アンプを追加したようなサウンドとなる。

コントロールはGain、Level、Voice、Treble、Bassの5つのノブを装備。特にGainとLevelの上下による組み合わせで、豊富なサウンドを生み出し、それをVoice、Treble、Bassで味付けする。また、9Vだけでなく、18Vの給電にも対応している。このペダル自体にはあまりクセがないサウンドなので、ギターとアンプの特徴を生かしてくれるだろう。

《Spec》

■Pedal Type : Transparent Overdrive
■Analog/Digital : Analog
■Inputs : (1) 1⁄4” instrument
■Outputs : (1) 1⁄4” instrument
■Bypass Switching : Ture Bypass
■Amperage : 16mA
■Power Source : 9V DC Power Supply, regulated and/or isolated (not included)
■Batteries : (1) 9V DC (not included)
■Length : 11.9cm
■Width : 9.4cm
■Height : 3.5cm
■Weight : 499g

【製品問い合わせURL】
https://www.prsguitars.jp/horse-meat

 

MARY CRIES / OPTICAL COMPRESSOR

▲MARY CRIES 価格=40,000円(税別)

MARY CRIESはオプティカル・コンプレッサーだ。レコーディング・スタジオで絶大な人気を誇るLA-2Aを参考にペダル化し、コントロールはOutput Gain、Compressionのみというシンプルさだ。サウンドは過度な脚色がなく、ギターの音を際立たせる適度な圧力感とサステインが特徴。これは上質なコンプレッサーの条件だ。なお、コンプレッションを多めにし、ギターのボリュームの上下と組み合わせ、強めの歪みと組み合わせることで、長めのサステインなどの強めの効果も得られる。この場合も、MARY CRIES自体がギターやアンプの音の特徴を脚色してしまうことがない。また、9Vだけでなく、18Vの給電にも対応している。

コンプレッサーは派手な効果ではないが、エフェクトがかかっている状態(スレッショルド)を表示する青のインジケーターはエフェクト音の強弱に反応する。この辺の演出は心憎い。

《Spec》

■Pedal Type : Optical Compressor
■Analog/Digital : Analog
■Inputs : (1) 1⁄4” instrument
■Outputs : (1) 1⁄4” instrument
■Bypass Switching : Ture Bypass
■Amperage : 8mA
■Power Source : 9V DC Power Supply, regulated and/or isolated (not included)
■Batteries : (1) 9V DC (not included)
■Length : 11.9cm
■Width 9.4cm
■Height : 11.4
■Weight : 499g

【製品問い合わせURL】
https://www.prsguitars.jp/mary-cries

 

WIND THROUGH THE TREES / DUAL ANALOG FLANGER

▲WIND THROUGH THE TREES 価格=60,000円(税別)

WIND THROUGH THE TREESはデュアル・アナログ・フランジャーだ。これは2台のアナログ・フランジャーを統合し、簡単な操作でシームレスにサウンドメイクできるペダルだ。

フランジャーはモジュレーションペダルの中で、個性が強く、金属的なサウンドなので、単体では使い方が難しい。WIND THROUGH THE TREESは、かかり具合の強弱、スピードの可変幅が広いフランジャーを2台内蔵した。例えば、片方を速く、もう片方を遅く。または片方を強く・・のように2台を合成することで、これまでにないモジュレーションを生む。その上で、原音を含めた合成の仕方のバランスをとり、(効果を強調する)Regen Rateと (シマーサウンドを高音域に追加する)Added Highsというコントロールで全体をトリートメントする。

言葉での説明は困難だが、ロータリー・スピーカーのような“うねり”や12弦ギターのような広がり、ジェットフランジャー・サウンドまで生む。ポール氏は“木々の間に吹く風”と感じ、“WIND THROUGH THE TREES”と名付けたそうだ。フランジャーは単体ではセンス良く使うのが難しい。しかし、WIND THROUGH THE TREESでは、2台をシームレスに組み合わせ、これまでにないサウンドをセンス良く生み出しそうだ。

《Spec》

■Pedal Type : Dual Analog Flanger
■Analog/Digital : Analog
■Inputs : (1) 1⁄4” instrument
■Outputs : (1) 1⁄4” instrument
■Bypass Switching : Ture Bypass
■Amperage : 22mA
■Power Source : 9V DC Power Supply, regulated and/or isolated (not included)
■Batteries : (1) 9V DC (not included)
■Length : 13.9cm
■Width : 3.8cm
■Height : 11.4cm
■Weight : 590g

【製品問い合わせURL】
https://www.prsguitars.jp/wind-through-the-trees

 

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