近年、モデリング・デバイスや高品位のエフェクターが増えている。そんな市場ニーズに求められるアンプの一つの形態は超小型アンプである。セイモア・ダンカンのPOWER STAGE 200は、ギタリストの足元のペダルボードへの取り付けやギグバッグのポケットにも収納できる超コンパクトなペダル型アンプだ。海外では話題になっていたが、日本では電圧が異なるため、安全性や良質なサウンドへの対応など各種の信頼性を確保した上で 発売される。
▲Seymour Duncan POWERSTAGE 200
価格=79,000円(税別)
一見すると、サイズが小さいため、エフェクターのように考えがちだが、れっきとした200ワットのアンプ。チューブ・レスのパワーアンプだが、従来の無機質なサウンドではなく真空管アンプのような暖かく深みのあるサウンドを出力し、家のベッドルームで練習する様な小さな音から、ライブハウスなどの大きな会場で使用した場合にも安定した性能を発揮する。中央部の大き目のノブはレベルコントロール。ステージなどでの操作性も良い。EQは3つ、それに加え、プレゼンスも装備。
クリーンな電源だけでなく、イコライザー、キャビネット・シュミレーター、Aux In、ヘッドフォン・アウトなど、様々なシチュエーションの現場に参加するギタリストが必要とする機能を搭載している。
バックパネルに2つの1/4インチ・スピーカー出力端子を備えており、複数のキャビネットを繋ぐ事ができる。インピーダンスの調整は内部で行われるためキャビネットにスピーカーケーブルを繋ぐだけで使用できる等、POWER STAGE 200には様々な環境でシンプルかつ柔軟な使い方が出来る機能が塔載されている。
・DI (XLR) アウトプット : キャビネットシュミレーター
多くのギタリストがさまざまな場所で演奏する事を念頭に置き、キャビネットシュミレーター(4×12クローズドバック)を備えたDI(XLR)出力ジャックを塔載。どのような環境でも自分のトーンをマイク無しで客席や、モニタリング・システムに送ることが事ができる。
・3バンドイコライザーとプレゼンスコントロール
従来の3バンド・イコライザーに加えプレゼンス・コントロールを装備している。
・独立したキャビネット・シュミレーターとイコライザーのバイパススイッチ
キャビネット・シュミレーターやEQセクションに塔載されたバイパス・スイッチを使用し、IRデバイスやモデリングEQなど外部のハードウェアやDTM内のソフトウェアと連携したレコーディングに対応。
・Aux In/ヘッドフォンアウト
POWER STAGE 200のバックパネルにはAux Inとヘッドフォンアウトを装備。例えばエフェクトボードに装着したまま自宅や外出先のホテルの部屋でバッキングトラックやお気に入りのアルバムと一緒にジャムを楽しみながら、練習するなどのシチュエーションでも活躍する。ヘッドフォンの音量は上部にあるツマミで調整可能。
なお本品はカリフォルニア・サンタバーバラの自社工場にて製作されている。