GIBSONが1970年代に発売したヴィンテージのArtist caseが茅ヶ崎のLED HOUSEに入荷した。
▲GIBSON Sorrento (Floral) Artist Case LED HOUSE 販売価格=SOLD
このケースには
・SGはフラワーパターンが特徴の「Sorrento (Floral) Artist Case」
・LPはブラックレザーの「Black beauty Artist Case」と赤茶色の「Ox Blood Artist Case」
の3タイプがあった。
いずれも通常のケースとは全く異なるゴージャスなケースとなっている。
ギブソンではSGよりもレスポールをフィーチャーすることが多いので、SG専用にデザインを変えてリリースするというのは異例かも知れない。このケースは’73年に発売されており、この頃、ギブソンではSGシリーズの販促キャンペーンをしていたそうだ。そのキャンペーンのためSG専用デザインが通ったのだろうか。
外装
外装は、花柄のビニールレザーで覆われており、そのビニールレザーには立体的なフラワー・パターンの箔押し加工がされている。ヘッド部には小さく、「Gibson Artist Series」の金属プレートが張り付けてある。
外周のステッチやヒンジなどは50年代を踏襲している。さすがに経年変化でゴールドパーツは錆などの劣化は見られるが、機能的には問題ない(残念ながら、ケースの鍵は欠品)。また、この個体のグリップはプラスティック製だ。
内装
内部は毛足が長いヴェルヴェットが使われており、独特の手触り。触れているだけで幸せな気分になれる品格がある。ネックのポケット部分の蓋を引く布は残念ながら劣化しているが、ポケット付近は堅牢な作りだ。ケース内はSG専用なだけあって、SGのアウトラインと厚みをSGに設定している(レスポールは入りません、念のため・・)。
ケースの蓋の内側は、大きく「Gibson」の文字が入った布がある。これは襷(たすき)状になっており、ここに譜面などを挟むことを考えていたようだ。
ギタータウンのコメント
私も楽器業界は長いのですが、このケースが楽器店で、しかも販売されているのは初めて見ました。
機能的なケースとしては高価かもしれませんが、ヴィンテージとしての価値とSG専用というレアな立ち位置は変えがたいと思いますので、今回ブックマークしました。
なお、左の写真のSGタイプのギター(ギブソンではありません)は、購入時のおまけだそうです。
GIBSON Artist Case
取材協力店 : Led House
※ヴィンテージ・ギターショップ『Led House 』は店主療養のため2021年末で閉店しました。
数々の取材協力をいただきありがとうございました。