デジタル技術の進歩により自室で使うアンプも高品質なサウンドで、多機能なモデルが増えた。その草分けの一つがブラックスターのID:COREシリーズだった。それが今回、ID:CORE V3 STEREO 10 / 20 / 40として大幅にリニューアルされた。
ID:CORE V3 STEREOは、出力に応じて
10W(5W+5W スーパーワイドステレオ)
20W(10W+10W スーパーワイドステレオ)
40W(20W+20W スーパーワイドステレオ)
の3モデルがラインナップしている。
ギター音の増幅機能だけでなく、歪み系6種と空間系のエフェクターの内蔵。スーパーワイドステレオによって広がりと深みがあるサウンドを生み出す。さらに、ギターをプラグインしたら、すぐ弾けるようにチューナー機能やラインインから好きなサウンドをインプットし、一緒にセッションできるなどのユーティリティ性もある。
手軽なギターアンプとして、日常的に操作する機能は上部のパネルにまとめられている。特にイコライザーはISFのみのシンプルさだ。このISFとはブリティッシュからアメリカン・アンプまでのキャラクターをノブひとつの簡単操作で、無段階に変更できる。
▲ID:CORE V3 STEREO 10のトップパネル
さらに無料のArchitectというソフトウェアで、内部のエフェクターなど、自分の好みにエディットできる。このArchitectはオンラインでパッチの交換もできる。特にCab Rig Liteに対応したのは大きい。これはアンプのスピーカー・キャビネット、マイク、ルームといった要素をシミュレートしており、低価格帯のアンプながら装備されたのはポイントだ。もちろん、自室で楽しく演奏するだけでなく、ちょっとしたライブでも効果的(20と40は別売のフットスイッチにも対応)だ。
▲Architectのエディット画面例
▲Cab Rig Liteのエディット画面例
さらに、4チャンネルUSBオーディオも対応。ロー・レイテンシーでのレコーディングにも使える。TRRS 3.5mmケーブルを使用することで、対応するデバイス(iPhone、Androidなど)でのライブ・ストリーミングもできる。この部分はオーディオインターフェイス的な利用法と言えるだろう。
ID:CORE V3 STEREO 10 / 20 / 40は、自室での練習用アンプに留まらず、「ギタリストが自室で何をするのか?」について、ブラックスターが答えた多機能アンプといえる。
ID:CORE V3 STEREO 10
ID:CORE V3 STEREO 10
価格=16,000円(税別)
《SPEC》
■出力:10W(5W×2 スーパーワイドステレオ)
■音色:6音色(Clean Warm, Clean Bright, Crunch, Super Crunch, OD1, OD2)
■EQ:特許取得済みのISF(Infinite Shape Feature)コントロール
■エフェクト:Delay×4、Modulation×4、Reverb×4
■タップテンポ可能
■パッチの保存:6
■CAB RIG SPEAKER SIMULATOR / HEADPHONE OUT
■LINE IN / STREAMING
■チューナー機能
■USB
■スピーカー:3インチ×2
■質量(kg):3.7
■外形寸法(mm):340(W)×265(H)×185(D)
ID:CORE V3 STEREO 20
ID:CORE V3 STEREO 20
価格=21,000円(税別)
《SPEC》
※下記を除いたスペックはID:CORE V3 STEREO 10と同じです。
■出力:20W(10W×2 スーパーワイドステレオ)
■フットスイッチ:FS-18またはFS-11(別売)でコントロール可能
■スピーカー:5インチ×2
■質量(kg):5.2
■外形寸法(mm):375(W)×292(H)×185(D)
ID:CORE V3 STEREO 40
ID:CORE V3 STEREO 40
価格=24,000円(税別)
《SPEC》
※下記を除いたスペックはID:CORE V3 STEREO 10と同じです。
■出力:40W(20W×2 スーパーワイドステレオ)
■フットスイッチ:FS-18またはFS-11(別売)でコントロール可能
■スピーカー:6.5インチ×2
■質量(kg):6.2
■外形寸法(mm):434(W)×336(H)×185(D)