EDWARDSからE-MYSTIQUEが発売される。これはESPの人気モデルMYSTIQUEのEDWARDS版でモデルだ。ESPとEDWARDSではブランドの価格帯に開きがある。特にMYSTIQUEのように木材や木工が凝ったモデルの低価格化は難しい。EDWARDSから発売されるE-MYSTIQUEでは、木材やパーツなどはESP版とは異なるものの、ギターとしての優れたデザイン、先進的な機能性などを受け継ぐモデルとしてコーディネートされている。
▲EDWARDS E-MYSTIQUE See Thru Purple Sunburst
価格=190,000円(税別/ 税込209,000円)
▲EDWARDS E-MYSTIQUE See Thru White Sunburst
価格=190,000円(税別/ 税込209,000円)
ボディのアウトラインは左右非対称のオフセット・ボディだ。これは、演奏時に立つ、座るの両方でバランスが良く、長時間の演奏でも疲れにくい形状だ。ボディはマホガニー材を使用。MYSTIQUEはトップのカーブが立体的なので杢目の美しさが特徴だ。ESP版、E-Ⅱ版のいずれも、トップの木材に美しい木目のメイプルが使われてきた。E-MYSTIQUEでは、ハード・メイプルのトップの上にフレイム・メイプルを貼った合板となっている。ネック材はマホガニー、指板材はエボニーで、高級感を演出している。また、指板のトップ・ポジション・マークは敢えて入れておらず、スタイリッシュな印象を狙っている。ネックは強固なボックス・ジョイントでボディに接着されている。
塗装にも、こだわりがあり、下地塗装を行わず、木肌の質感が残るように薄い塗膜で仕上げている。また、トップコートにはラッカーを使用している。ルックス面たけでなく、木材の鳴りを損なわない工夫でもある。
▲写真の左側がボディトップ、右側がボディバック。いずれも木部の凹部が埋まり切っていない塗装なのがお分かりいただけるだろう。
ピックアップには、ESP Custom Lab H-3ピックアップを採用。これはESPカスタムラボの最新モデルで、ハイゲインでローミッドが豊かなサウンドが特徴だ。ハードなロックはもとより、オーソドックスなクリーンサウンドも極上のサウンドを生む。ブリッジはトラディショナルなGOTOH GE103B-T、テールピースにはGE101Zを組み合わせている。コントロールは、マスター・ボリューム、マスター・トーン、ピックアップ・セレクターのコントロール構成だ。
▲バック
ギタータウンのコメント
最近は、ウッドショックや円安などギターの値上がりも激しい。そんな中でE-MYSTIQUEはメーカーが大健闘した製品と言える。というのも、マホ・ボディ+メイプルトップ、セットネックというだけで、価格が高くなりがちだ。にも関わらず、エボニー指板、ゴールドのPUカバー、塗装のトップコートをラッカーなど、MYSTIQUEの豪華なイメージを崩さないチャレンジさえしている。コストダウンは雑にしようとすれば簡単だ。しかし、少ない予算でMYSTIQUEのエッセンスを欲しい人に届けようとする努力が随所に見られる。手にした人は、きっと満足いくであろう内容で固められたギターだ。
《Spec》
■BODY: (Top)Flamed Maple Venner on Hard Maple w/Natural Binding, (Back)Mahogany
■NECK: Mahogany
■FINGERBOARD: Ebony, 24Frets
■RADIUS: 305R
■SCALE: 648mm
■NUT: Carbon(42mm)
■CONSTRUCTION: Set-neck
■TUNER: GOTOH SG301-05 MG-T
■BRIDGE: GOTOH GE103B-T & GE101Z
■PICKUPS:
(Neck)ESP Custom Lab CL-P-H-3n
(Bridge)ESP Custom Lab CL-P-H-3b
■PARTS COLOR: Gold
■CONTROLS: Master Volume, Master Tone, Mini Toggle PU Selector
【製品問い合わせURL】
https://espguitars.co.jp/product/34026/