1960年代に活躍したエフェクター・ブランド『Maestro』(マエストロ)。特にキース・リチャーズがファズを楽曲「(I Can't Get No) Satisfaction」で使用したことで評価が高い。現在のブランドホルダーはギブソン社だ。今回、Maestroの名前を持つエフェクター5機種が発表された。
これらは『マエストロ・オリジナル・コレクション』というシリーズで、いずれもヴィンテージ・リイシューではなく、3つのノブでコントロールするシンプルな外見。動作ON時はフットスイッチ横の「マエストロ」のマーク=vビューグルLEDが点灯する。いずれもトゥルーバイパス化、DC9V給電可能など、全面的に最新仕様のペダル・タイプだ。駆け足ながら、その5機種をレビューしよう。
FUZZ-TONE FZ–M
▲FUZZ-TONE(ファズ・トーン) “FZ-M”
価格=26,400円(税込 )
FUZZ-TONE FZ–Mは、オールアナログ回路で、クラシック・モードとモダン・モードの切り替えができるファズ。コントロール・ノブはアタック、レベル、トーンの3つだ。
クラシック・モードは、ヴィンテージ・ファズを意識したモードで、コンプレッション感が強い。モダン・モードは、エッジが立ち、アタックが強い。音のキャラクターは60年代のマエストロ・ファズに近いキャラクターだが、モダン・モードのコントロール次第で(ヴィンテージ・ファズの特徴でもあるが)和音にも対応できる。そのため、マエストロ・ファズのサウンドを現代の音楽に馴染みやすい使い勝手が期待できる。
【製品URL】
https://gibson.jp/gear/the-fuzz-tone-fz-m
RANGER OVERDRIVE
▲RANGER OVERDRIVE
価格=26,400円(税込)
RANGER OVERDRIVEは、HiとLowの2モードを持つアナログ・オーバードライブ。コントロール・ノブはゲイン、レベル、トーンの3つ。トーンはクリーンとエフェクトのミックス効果となっている。
トグル・スイッチはローとハイの2モード。文字通りロー・モードでは、掛かりが弱めで、ギターのナチュラルなサウンドを活かすモード。ハイ・モードでは、ややパワフルとなる。
トーン・ノブが原音とエフェクトのミックスなので、種別はオーバードライブに属するが、音のキャラクターはブースター寄りに振られているようで、ヴィンテージ・ロックに聴かれるようなサウンドに向いている。また、メーカー側も常時オンで使用することを想定・推奨しているように、往年のブースターのような扱いが良いだろう。また、トゥルー・バイパス仕様だ。
【製品URL】
https://gibson.jp/gear/the-ranger-overdrive
INVADER DISTORTION
▲INVADER DISTORTION
価格=26,400円(税込)
NVADER DISTORTIONは、クランチ、ハイ・ゲイン、スーパー・ハイゲインを想定したディストーション・ペダル。コントロール・ノブはゲイン、レベル、トーン。トグル・スイッチはノイズゲートだ。
ゲイン・アップの可変幅が大きく、クランチからスーパー・ハイ・ゲインまでを想定している。特にゲイン・アップ時に気になるノイズ対策で、ノイズゲートを内蔵している。ノイズケートはペダル内部にスレッショルドのトリム調整機能があり、使用前に個々の好みで設定できる。
【製品URL】
https://gibson.jp/gear/the-invader-distortion
COMET CHORUS
▲COMET CHORUS
価格=26,400円(税込)
COMET CHORUS (コメット・コーラス)は、BBD素子を使ったアナログ・コーラス。
コントロール・ノブはデプス、スピード、ミックスの3つ。トグルスイッチはEarthとOrbitと命名された2モード。
アナログ・コーラスなので、温かみがあるサウンド・キャラクター。2つのモードは独自の命名で“Earth”モードではバランスの取れた、きらめくようなコーラス・エフェクト。”Orbit”モードでは、ロータリー・スピーカーのようなビブラートが特徴。これはコーラス・サウンドにAM変調を加えており、アンプのビブラート効果やロータリー・スピーカーのようなサウンドを得られる。また、筐体内部のトリムポットでレベルを事前に設定できる。
【製品URL】
https://gibson.jp/gear/the-comet-chorus
DISCOVERER DELAY
▲DISCOVERER DELAY
価格=26,400円(税込)
DISCOVERER DELAYは、BBD素子を使ったアナログ・ディレイ・ペダル。コントロール・ノブはディレイ、サステイン、ミックスの3つで、MOD-ONとMOD-OFFの2モードとなっている。
”Delay”はディレイ・タイムの長さで、可変幅は20msから600ms、Sustainで、サステインは、ディレイ音のリピート回数。Mixはディレイのミックス・レベルだ。MOD-OFF時にはダブリングや温かみのあるロング・ディレイなどアナログ・ディレイらしいサウンドを展開する。本機の特徴はMOD-ON時にもある。これはモジュレーションによる音の揺らぎで、コーラス的な効果から幻想的なワウフラッター効果が得られる点だろう。筐体内部にはモジュレーションのRate(速度)とWidth(スイープ範囲)という2つのトリム調整機能があり、事前に調整できる。
【製品URL】
https://gibson.jp/gear/the-discoverer-delay
【先行発売対象ギブソン正規販売店】*先行販売台数に限りがござ
イケベ楽器GET STAMP
https://www.ikebe-gakki.com/
イシバシ楽器 新宿店、梅田店
https://www.ishibashi.co.jp/
https://www.ishibashi.co.jp/
クロサワ楽器 G-CLUB TOKYO
https://www.kurosawagakki.com/
島村楽器 ミーナ町田店
https://www.shimamura.co.jp/
*2022年4月より以下国内全ギブソン正規販売店にて販売を開
【国内ギブソン正規販売店】
クロサワ楽器
https://www.kurosawagakki.com/
イシバシ楽器
島村楽器
イケベ楽器
三木楽器
平野楽器ロッキン
ギタープラネット
https://www.guitarplanet.co.
ワタナベ楽器