黒く、重厚な筐体のProcoのRATシリーズに“Lil’ RAT”(リル・ラット)が仲間入りした。これはRATシリーズで現行の中心機種であるRAT2を1/2サイズにした歪み系ペダルだ。
▲Proco Lil’ RAT
価格=13,200円(税込 / 税別12,000円)
Lil’ RATの基本的なサウンドは、RAT2と同様に、やや強めのソリッドな歪みのディストーション系と言える。これを幅約2インチの筐体に収めている。ダウンサイジングのために2つのコントロール・ノブは小型化。DC9V専用(2.1mmバレル型・センターマイナス ※乾電池使用不可)である。
しかしながら、“戦車のような”というゴツい筐体と黒と白のツートーン・カラー、上方に配置された入出力、動作インジケーターなし、など、異彩を放つデザインは頑固に継承している。
(日本での発売は12月中旬)
ギタータウンのコメント
RATは、個性が際立ったサウンドが世界中のギタリストから評価されている。歪ませすぎると低音がブーミーになるが、太めのサウンド。主な使い方は、RAT単体でディストーションとして使う方法とアンプと連携しオーバードライブ的に使う方法がある。RATは個性的な歪みと(一般にはトーンと表記される)Filterがかなり広い可変幅を持っている。そのため、基本のサウンドが主張が強い上、ディストーションとオーバードライブの中間にある絶好のポイントをギタリスト個々が見つけ出し、数々の名演を生み出してきた。
なお、RAT / RAT2は他社では例がないサイズ。今回の小型のLil’ RATはボード内の配置はLil’ RATが有利かもしれない。価格もRAT2と同じ13,200円(税込 / 税別12,000円)だ。元祖としてのRAT2を選ぶか、ボード内の取り回しの良さでLil’ RATを選ぶか。選択肢ができたといえる。
【製品問い合わせURL】
https://moridaira.jp/proco